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守意、練意

 呼吸鍛練法の初歩には、肺活力を高めることが主目的となるが、次第に様々な息の仕方も習得することとなる。浅い呼吸から、より深い呼吸へ、早い呼吸や、長くゆっくりした呼吸法の実習、そして、息止能力などを高めていく。息を止めることが良くないと主張する人がいるがこれは間違いである。適度な止息は様々な健康的な効果があることは、古来ヨガや道家の呼吸法にも示されている。   
 また、高度な入静状態から、身体内の呼吸気を圧縮したり、逆に拡張するなどして生命気のパワーを高めることや、くまなく身体気を疎通させること、また、体内での生命気の移動などの訓練をする。これらの生命気の養生には、いずれも意識の鍛練が伴う。
 守意と練意とがある。私たちの意識は普段、雑多な想念の流れに没入している。この状態から意識を呼び起こし、静かな息の出入りと観て、想念状態から脱出し、想念を意識から見守る。これは気づきであり、瞑想の本質である。気づきとして息を見守る方法は、守意(安般守意)という瞑想法であり、お釈迦様によってもたらされた技法である。また、座禅には、息を見守ると共に、丹田に意識をおく丹田意守という瞑想法がある。  
 また、練意とは思考や雑念を排除した入静状態から、呼吸気を練り、練気を身体内の元気へと合一させるなど、生命力の向上を目的とする能動的な鍛練意識のことである。  
 守意とは在ること、練意は為すことであり、これは、宇宙と生命の生成原理を現している。静と動、陰と陽、非存在と存在、このような二元性の作用は、世界が創造される根本法則である。身体に躍動する生命エネルギーも、この原理から生み出されるのだ。