深呼吸は、子供の頃にラジオ体操や体育の授業、または、中高生の部活動などでも実習したと思いますが、そのようなスポーツ深呼吸では、吸気が強調されますので、運動時の身体には適するのですが、現代人の、PC、スマホ、テレビなどにより、一日中座ったままの運動不足の日常生活においては、あまり気持ちの良い方法ではありません。
身体は同じ姿勢のままでいると、筋肉は動かず、血行が悪くなり、酸素や栄養も行き届かなくなります。また、血行や筋肉の働きは、気の流れと密接に関わっているため、身体の気の滞りも生じ、健康に悪影響となっています。そこで日常、じっと座ったままの状態が多い現代人に適し、生命気の刷新に効果のある、【呼気からの深呼吸】の方法をご紹介します。
技法紹介1◆【呼気からの深呼吸】
① 静かに座ります。
自然な呼吸をしましょう。
② 息の出入りを心の眼で見守ると、
自然な吸気、呼気が行われています。
どのタイミングでも良いですが、
この自然な呼吸の、*吸気の後に、
口から深くゆっくり息を吐いていきましょう。
身を屈めても良いので、
できるだけ深く吐きます。
③ さて、自然に息が止まる地点に来ます。
そこで、さらに2、3回ほど口から、
フッ、フッ~!と、
しっかり息を吐き切ってみましょう。
④ 息を吐き切ったら、鼻から息が入ります。
息の吸い込み方は体が欲するまま
自然に大きくしましょう。
⑤ 息を吸い終えたら、再度(2回目)、
口から息をゆっくりと吐きましょう。
できるだけ深く吐いていきます。
再び、息が止まる地点に来きます。
そこで同様に2、3回ほど
フッ、フッ~!としっかり吐き切ります。
息を吐き切ったら鼻から自然に
息を大きく吸いましょう。
⑥ 同様に、3回目を行ってください。
このサイクルは一度に3回程度行ってみましょう。これを一日のうちに数度行うと、身体に残留する淀んだ気、悪気などを、新鮮な生命気と入れ換えることができます。また、この方法の直後に、軽く腕や足を伸ばストレッチや、軽い体操を行うと、なお効果的です。
この方法の目的は、呼気を強調することでの、体内ガス交換、老廃物排出の促進、身体生命気の刷新、自立神経機能の調整などです。次の技法紹介では、【気の入換え法】という身体気の刷新法をご案内いたします。
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