呼吸鍛錬法と健康

  • 2018.01.01 Monday
  • 21:49

 呼吸鍛錬法は、身体のよどんだ悪気、邪気を解放し、新鮮で健やかな生命気をしっかりと体内に根付かせるという目的を持ちます。呼吸法は通常、空腹時に実習します。まずリラックスして心を無念無想の状態におくことが肝要です。心身の緊張をほぐし、静かな息の出入りを心の眼で見守れるようになれば、いよいよ、生命気を養う呼吸法の実習開始です。

 近年、腹式呼吸などの易しい技法にも様々な健康効果があるとして、医学者にも認められています。心肺機能はもとより、胃腸、内蔵の働きも向上し、食欲が増進し、消化、代謝、解毒など人体の大切な生理機能が向上します。生命気は高まり、身体の気の通り、循環が良くなり、病気や有害なものに対する免疫力や抵抗力が向上するのです。また、身体のエネルギー蓄積量は増大し、創造性や潜在的な能力の発揮にも役立ちます。
 呼吸法を実習することは、心肺機能の向上など運動能力を高めることはもちろん、身体の生命気を養うことでもあり、それは日々、呼吸法によって健康の気を練功していることなのです。呼吸法を毎日の習慣にすれば、常に正気が身体に定着するようになり、病気の予防改善やアンチエイジングにも期待ができ、高齢になっても認知症や寝たきりにならず、健康寿命を維持することが可能となるでしょう。

心と体を調和させる

  • 2018.01.14 Sunday
  • 22:03

 心の悩みは体の健康に影響し、体が病めば心の働きも滞ってしまいます。心と体はひとつであり、特に現代人には、その調和が課題です。

 古来、東洋には様々な身体技法があります。ヨガ、太極拳、仏教などそれぞれの手法は違っても、心、体、魂を一致させる練功要素は、調身・調息・調心として共通します。

  心と体と魂の調和のためには、呼吸を調え、気を養うことが肝要なのです。呼吸=気と考えても良いでしょう。武道には気合いがありますが、気合いも独特な呼吸です。例えば柔道でも、稽古や試合の時に気合を入れておかなければ、投げられたときに充分な受身が取れず、大怪我をしてしまいます。
  医療研究の実験データを拝見しますと、普通の安静状態と、呼吸法による入静状態での心身のリラックスの度合いを比較した結果、意識的に呼吸法を行った人は、心拍数は下がり、脳波もβ波が減少しα波が増加したといいます。また、高血圧患者の臨床時に呼吸法を適用した報告では、血圧の上昇が抑えられたということです。
 心と体はひとつであり、その調和、健康のためには呼吸法によって気を養うことが大切であることと、また、普段の気の養生によって身を守ることもできるというお話です。

身体の霊的な空間

  • 2018.02.09 Friday
  • 22:06

 大昔、人々は寿命が短かく、健康長命を願い様々な研究を試みました。やがて命のエネルギーは呼吸によってもたらされると理解し、自然の呼吸だけでなく、エネルギー、気の流れを洞察しながら呼吸法というものを創り、身体に多くの命のエネルギーを獲得しようと考えたのです。
  道家や気功法など中国の人々は、命のエネルギーは呼吸と共に丹田が関係すると洞察し、これを鍛えることが重要だと考えました。この実践思想は韓国や日本にも伝来しました。ここでいう丹田とは、下腹の内側のエリアのことです。これは身体の霊的なパワースポットであり、魂の分所ともいわれます。

 ヨガでは、プラーナヤーマという呼吸法があります。インド思想では、丹田をエネルギーのセンターとは考えませんでした。肉体の他に微細身という霊的な身体が複数あり、それらの身体の統合にはチャクラの活性が伴うことを発見しました。また、すべての身体を司るのはアートマン=魂であると理解しました。

 このように丹田とチャクラは、身体の異なる霊的空間に存在しています。チャクラは霊的身体である微細身に属するエネルギー活性機能であり、丹田とは、魂から直接に分所として機能し、すべての身体の管理をしています。

生命エネルギーが疎通する

  • 2018.02.11 Sunday
  • 22:14

 身体は呼吸をしながら、気やプラーナを取り入れているといわれます。これは鼻や口から空気中の生命エネルギーを吸い込んでいるという解釈よりも、呼吸そのものが宇宙生命エネルギーによって行われ、生体気もそれに伴って創出されていると理解するものです。

 ふだんの自然呼吸で生命気が生み出されるしくみが、意識的に呼吸法を行うことでさらに促され、身体に高度な生命気を生み出すことができます。

 また、生命気は肉体の他、感覚、精神、意識の領域に分配されて行きます。こうした生命エネルギーの心と身体の疎通には、丹田がとても重要な役割を担っています。日本では古来、ハラの文化としても、丹田がすべての身体のエネルギーと関係しています。瞑想、芸術、武道、精神鍛錬、健康などすべての道の探求において、呼吸と共に丹田が重んじられることからもそれは明らかです。 

生命気の養生と精神保健

  • 2018.02.16 Friday
  • 19:49
 人生には様々な苦労がつきものです。日本のような先進国では、社会のしくみや人間関係がとても複雑であり、人々の精神は、不自然な状態となって葛藤しています。社会的なストレスによって、私たちは、自然なる感性をいつも抑圧しているのです。このようなストレス状態は、様々な病気を作ってしまう原因になります。
 そこで、身体生命気を向上させるのです。生命気を養生することで、交感神経と副交感神経の協調能力を強め、体の健康と共に、心のあり方にも優れた効果をもたらします。
 一般的に、呼吸法などの訓練者は、ふだんの呼吸数が少なくなる傾向があります。これは、心肺機能が高まり、呼吸が深くなる一方、酸素の消費量は減少し、心の安定と共にエネルギーの蓄積が増すからです。日常生活において、ふだんの脳波はβ波よりもα波が多くなって来ます。
 高められた身体生命気の流れは、肉体以外の微細身、精神の領域へも充実しますので、ストレスによって麻痺していた心は浄化され、創造的な精神が優位となるのです。

内蔵のマッサージはできるか

  • 2018.03.14 Wednesday
  • 00:30

 気の鍛錬や、生命エネルギーを高める東洋的な身体技法の修練者には、食欲の増進や消化機能の向上を実感する人が多いです。これは身体技法にある、腹式呼吸や完全呼吸などの実習で、横隔膜やその他の呼吸筋をダイナミックに動かすことで、胸部や腹部の内側の内蔵機能に効果的な刺激がもたらされるからです。

 1950年代に、東大医学部で8年間呼吸法を研究された村木弘昌先生は、呼吸鍛錬による腹腔内部への圧力変化が、内蔵のマッサージとなり、そのため腹部の温度は上がり、血液循環は向上し、胃腸の蠕動も促進され、唾液や胃液などの分泌量も増えるとの見解を著書でも述べられています。
  例えば、はじめに病弱でかなり痩せ気味の人でも、根気強く生命気の鍛錬を続けていくと、徐々に体質も変化していきます。食欲や食事量も増し、やつれていた顔色には潤いが戻り、体重も増えていきます。体力もそれに伴い強化され、生きる喜び、命の喜びを実感するようになります。

酸素、二酸化炭素、一酸化窒素

  • 2018.03.29 Thursday
  • 01:53

 炭酸療法は、糖尿病、創傷、骨折、リウマチなど様々に治癒の効果があるといいます。髪や頭皮の美容、スキンケアにも良いので、リラクゼーションサロンや、美容院のメニューにも炭酸スパがあります。

 二酸化炭素が体内に浸透すると、身体は酸素不足であると勘違いし、酸素を勢いよく呼び込むため細胞が著しく活性するというものです。

 古代の養生家は、科学的な知識がなくても、この原理を知っていたのです。例えば、プラーナヤーマ、胎息などの呼吸法は、息を止めて体内の二酸化炭素を増やし、これが大量の酸素を呼び込む結果となり、細胞の新陳代謝を活性化させ、健康と老化防止の効果を発揮します。

 ただし、息は極限まで我慢して止め続けることでは効果はなく、健康を害することになります。健康的な息止め法とは、各人の体に適合する秒数や呼吸サイクルの設定が必要です。様々な息の仕方が上手くアレンジされた呼吸法が身体を健康にします。優れた呼吸法では、便秘がちな人でも、実習中に腸が活性し、トイレにかけ込むこともあります。

 副鼻腔で、一酸化窒素が生産されることが確認されているようです。一酸化窒素は、血管拡張などの作用があります。ヨガなどの特殊な鼻呼吸では、一酸化窒素を体内に取り込むことによって、血流の改善が促されていることも、今後、科学的に解明されるかもしれません。先人の知恵は素晴しいものです。

ブレスドージョーの呼吸鍛練法

  • 2018.04.01 Sunday
  • 21:33

 ブレスドージョーの呼吸鍛錬法は、インド、中国、朝鮮半島、日本など様々な東洋的思想や技法、療法にも通じる生命気の養生法です。また、西洋的なダイエット、フィットネスも取り入れた21世紀の健康法ともいえるでしょう。究極には、身体生命エネルギーの向上と共に、意識を開き宇宙と一体となるための道です。

 入静状態から呼吸法により、宇宙から降り注ぐ生命エネルギーを意識的に呼び込むと同時に、丹田からの、地、水、火、風、空の肉体と微細身に疎通する身体生命気を鍛錬していくことで、自然治癒力や人体の潜在力を発動させ、さらに、運動と栄養の修養も重んじながら、身体、霊的身体、魂の調和、統合を享受していくものです。
 生命エネルギーの流れは、まず、至高なる大宇宙の根源が存在し、根源から宇宙生命エネルギーが生じ、すべての宇宙次元が創造されます。
 人間の魂も、大宇宙の源から分かたれて、宇宙生命エネルギーを授かっています。魂からは丹田が生じ、空=意識、風=想念、火=精神、水=感覚・感情、地=肉体という5つの身体に、生命気が分配されます。こうして私たちは地上で生を営むことができるのです。

源からの追求

  • 2018.04.04 Wednesday
  • 21:23

 生命気の向上のためには、各人に適合する正しい呼吸法の実習が必要です。はじめに人は、健康体であるか、病弱であるか、年齢や、男女の体力差、身体能力の相違があり、身体的性質が異なるからです。すべての人が同じ方法から実施できるとは限りません。

 正しい鍛錬法を把握したら、実践に関する原則、注意事項を守り、向上心と忍耐の心を持ち、根気よく、日々継続していくことが大切です。長い年月に渡り、身体養生に集中していく姿勢は、心身に健康的、瞑想的探求の磁力を生み出し、人体に眠る潜在力の発動や、自然治癒力も発揮され、自身の力で病気を治したり、健康を増進すること、精神の高揚と共に創造性の溢れる生活を実現していくことができます。
 それは、症状を軽減するために行う対症療法ではなく、からだと心の不健康の原因に対して向き合い、生命力を養生し、根本から健康を取り戻していく着実な道のりです。
 医療や美容などの外側からのケアと、栄養面あるいはデトックスなど、内側からの健康やエイジングケアが大切であるのはいうまでもありませんが、生命気の鍛錬とは、源からの健康と美の追求であるといえます。

宇宙と生命エネルギー

  • 2018.04.23 Monday
  • 15:27

 宇宙は多次元で構成されており、物質も生命も、多次元、多様に存在するため、それらのすべてを現在の人間の科学で把握することは到底不可能です。宇宙の究極の根源から宇宙生命エネルギーが生じ、すべての宇宙次元と万物が創造されます。人間の魂も、大宇宙の根源から分たれて、生命エネルギーを享受しています。

 魂からは丹田が生じ、丹田は肉体やその他の微細身、すなわち五大である地、水、火、風、空の各身体を繋ぎ、生命気を各身体に分配します。つまり、人は、魂と霊と肉体を持っています。

 すべての身体を統合するのは魂/丹田ですが、各身体レベルでは、生命気の活性や上昇等の必要に応じて、チャクラという機能が存在します。しかし、すべてのチャクラが機能しているとは限りません。

 また、仏教で輪廻転生が説かれるように、人はたくさんの生涯を経験します。過去生、未来生を経験し、やがて、5つの身体を統括する魂は、宇宙的な身体へ融合することになります。さらに宇宙身体は、究極の根源であるニルヴァーナへと還っていくのです。

守意、練意

  • 2018.04.30 Monday
  • 00:13

 呼吸鍛練法の初歩には、肺活力を高めることが主目的となりますが、次第に、様々な息の仕方を習得することになります。浅い呼吸から、より深い呼吸へ、早い呼吸や、長くゆっくりした呼吸法の実習、そして、息止能力なども高めていきます。さらに、高度な入静状態から、身体内の呼吸気を圧縮したり、逆に拡張するなどして生命気のパワーを高めることや、くまなく身体気を疎通させること、また、体内での生命気の移動などの訓練をします。

 生命気の養生には、意識の鍛練が伴うものです。守意と練意とがあります。私たちの意識は普段、雑多な想念の流れに没入しています。この状態から意識を呼び起こし、静かな息の出入りと想念を見守ります。これは気づきであり、瞑想の本質です。気づきとして息を見守る方法は、守意(安般守意)という瞑想法であり、インドのお釈迦様によってもたらされた技法です。また、座禅には、息を見守ると共に、丹田に意識をおく、丹田意守という瞑想法があります。
 また、練意とは思考や雑念を排除した入静状態から、呼吸気を練り、練気を身体内の元気へ合一させるなど、生命力の向上を目的とする能動的な鍛練意識のことです。
 守意とは在ること、練意は為すことであり、これは、宇宙と生命の生成原理を現してもいます。静と動、陰と陽、非存在と存在など二元性の作用から世界が創造展開される根本法則に通じます。身体に躍動する生命エネルギーもこの原理から生み出されるのです。 

呼吸法はなぜ気を高めるか

  • 2018.05.09 Wednesday
  • 22:17

 大宇宙の根源は、古来、様々な呼び名があります。根源とは私たちの宇宙だけでなく、多次元にわたるすべての宇宙の根源です。その根源であるところから、宇宙生命エネルギーが生じ、私たちの宇宙も創造されました。

 現在、科学で発見されている元素はすべて粗大な物質でしかありませんが、エーテル物質、アストラル物質、メンタル物質など、地球の科学では未確認である微細な物質やエネルギーが宇宙にはたくさん存在します。

 宇宙生命エネルギーが人体の生命気として生成される過程は2つあります。ひとつは魂、微細身、そして肉体に直接もたらされるもの。もうひとつは、魂に生命エネルギーが流入し、魂から丹田が生じ、丹田から生命エネルギーが肉体と微細身に分配され、そして上昇していく通路です。
 プラーナヤーマや気功法などの呼吸法は、人体の生命気を養生、強化する訓練です。古代の瞑想家、ヨーギ、気功家は、宇宙生命エネルギーと身体の関係を洞察し、そのしくみを理解していました。そこで、自然呼吸だけでなく、独特な呼吸の仕方を工夫することで、生命気を一層高められることを発見したのです。

瞑想と呼吸法は、道

  • 2018.05.11 Friday
  • 21:47

 ストレスで、自律神経機能が乱れてしまう人が多いです。緊張や苛立ちが増し、免疫力も低下します。健康を回復するために、副交感神経の働きを高めてリラックスしましょう、といわれます。

 一般的に、呼吸法では長呼短吸、息は長く吐いて、短く吸うことが良いとされます。確かに、深くゆっくりと息を吐くと、心身のリラックス効果があります。

 自律神経の乱れが改善されることは大切ですが、たとえ、深くゆっくりと息を吐く呼吸法を長く実習しても、普段、感情が抑圧され、精神的な緊張の多い生活習慣が変わらなければ、瞑想、呼吸法の効果も一時しのぎとなってしまいます。
 確かな効果を得るための瞑想、呼吸法とは、体調を整えることだけでなく、霊的身体である微細身のブロックを浄化することが要点となります。心の持ち方、行動にも変化が現れ、人生が変化し、エネルギーの変容が起こるのです。身体は健康となり心は癒され、創造性も豊かになり、気づきが深まる等、心と身体すべてが調和的に発展する、道となるのです。

動くものは命

  • 2018.05.19 Saturday
  • 21:54
 生物と物質の違いは何でしょうか。根源的な宇宙生命観からみれば、両者は共に命であることは変わりません。
 生きているものはすべて運動しています。元素は運動しています。大いなる全宇宙が運動しているからこそ、すべての存在は生命です。
 身体も運動不足であれば、不調が生じ、老化が早まります。まったく動けなくなることは肉体としての死を意味します。
 高齢者は病気や怪我で倒れた場合、その後の安静状態が命取りであるといわれます。ですから日々、身体を動かすことは、命の養生なのです。
 生命気の呼吸鍛練法はスポーツ運動のように大きな動きはありませんが、身体の内側の神経や内蔵の運動でもあり、気を養うという霊的身体の運動です。この内的鍛練には臥位、座位、立位での実習と、さらに動功があります。通常は座位から訓練が始まり、立位へ上達しますが、高齢者や病弱者は寝ながらでも練習が可能です。
 丹田で養成される生命エネルギーは、肉体、霊体、魂へと上昇し、やがて魂は宇宙に融合していくという大循環の運動となります。

磁力が生まれる

  • 2018.07.10 Tuesday
  • 22:25
 生命気を練るとは、意識を練り、気を練ることです。その前提には、向上心と共に決心を確立して継続する姿勢が必要です。継続は、身体の内外に磁力が起こり、磁力が呼応してさらに修練波動も高まります。日々瞑想する場所が定まると、その空間に磁力が生じて、瞑想が深まります。呼吸法は日々、同じ時間に実習すると良いです。異なる時間帯では体調がまちまちになり、進度を確認できなくなることもあります。また、できることなら毎日実習したいのですが、社会生活の中で毎日の実習は難しいので、少なくとも週に4日は練習したいものです。

パワーを高める呼吸法は1日に1度のみ有効です。これは繊細な呼吸筋群を疲れさせないためであり、日に何度も実習すると疲労感が増したり、返って体調を崩したりします。しかし、静かにゆったりとした心身浄化や練功の方法であれば、1日に複数回の実習が可能です。

 いずれの呼吸法も基本的に空腹時に実習します。食後、胃の活動時は、血流が消化器官に集中しますので、肺や横隔膜が動きにくいため、深い息使いができなくなるのです

 

悪気を除去し、生命気を満たす

  • 2018.12.10 Monday
  • 00:41

 呼吸は自然の力で行われます。自然の力とは大宇宙の生命力です。銀河や星、太陽の輝き、雲が流れ、雨が降り、大地に花が咲くことも大自然の生命力です。人間の身体も、宇宙大自然の力によって呼吸が行われています。人体は、呼吸によって生命気がもたらされているわけですが、このしくみを意識的に活用する方法が呼吸鍛錬法というものです。

  何らかの原因で身体の生命気が弱ることで病気が生じ、或いは生命気が弱った身体に外部から邪気が入り込み、病気や怪我などが生じます。また、生命気が弱ることで注意力や判断力の低下が起き、事故や災難を呼び込んでしまうこともあります。呼吸法は生命気を増大させることで、様々な事態を予防、回避することができ、改善効果もあります。
  たとえ病弱の方でも、日々、呼吸法で生命気を鍛錬することで、長らく身体の中で滞っていた負の気が除去され、新鮮な生命気が活性し始めます。血色が増し、明らかに元気を取り戻していることがわかります。これは、害悪なものに対する人体の抵抗力が増して、生命力が蘇ったということであり、自然治癒力の効果です。

エネルギーを蓄積する技法

  • 2019.07.21 Sunday
  • 15:14

 スポーツトレーニングは、骨格筋への緊張や負荷が加わることで心拍数が増大し、早くて大きな呼吸を伴い交感神経が活性し、酸素消費量も増大します。運動によりエネルギーを消耗し身体を疲労させてから、休息、回復することによって、筋力や持久力など体力の向上を図るのです。

 一方、ヨガや太極拳など古来、東洋の身体技法は、心の解放や瞑想状態から深くゆったりとした呼吸と共に、骨格筋の弛緩、または少ない心拍数での伸縮等のエクササイズが行われます。これは、むしろ、交感神経系統を抑制し、身体エネルギーは消耗が阻止され蓄えられる傾向となります。

 東洋的な身体技法は、瞑想、深い呼吸、ゆったりとした動作などが強調され、身体生命気を養生し循環させる目的があるのです。生理的現象としては、ヨガ、気功、座禅などの修行者の呼吸数は、深く少ない傾向となり酸素消費量も減少し、日常の脳波もα波が優位に現れてきます。

 適度なスポーツトレーニングは運動不足の解消に大切ですが、何か東洋的な身体技法も生活の中に取り入れると良いでしょう。生命気、精力は集積され、生体エネルギーの蓄積も向上し、病気にも克てる健康が得られるし、年齢を積み重ねても若々しい身体を維持することが可能となります。

外的鍛練、内的鍛練

  • 2019.07.30 Tuesday
  • 00:57

 鍛練には外的鍛練と内的鍛練の二つの方式があります。スポーツ、武道、トレーニング運動などにより筋骨、心肺機能を鍛え体力の維持や向上を得ることや、身体が食べ物から作られている事実を踏まえて、脳や心臓、血管、内蔵、或いは骨や皮膚にはどんな栄養素が大切かを学び、食生活を整えることは大切です。これらの身体養生は外的鍛練です。

 これに対し内的鍛練とは、肉体、霊的身体、魂の生命エネルギーを充実することです。日々、新しい生命気を生み出し身体内部を調整、生理機能を強化すること、また、感覚、精神、創造性などの霊的身体のエネルギーを純化していくこと、さらに、高度な瞑想と練気によって宇宙と一体の境地を得ていくことです。呼吸鍛練法は肉体、霊的身体、魂における生命エネルギーの内的鍛練といえます。
 さて、古来、生命エネルギーを特殊に活用する方法が伝えられています。身体に豊富に生命気を取り込み、一切の食事や水も摂らず長年生活することや、呼吸をせずに何日も土中に埋まる冬眠術、仙人のように寿命を200年、300年と延ばす技術などです。これらは生命エネルギーの神秘性を物語っているのですが、これまでこうした技法は万人に共有できたことはありません。それらは己の能力を示すことの出来る人たちの特技として存在してきました。健康、幸せ、愛とは万人が歩むことの可能な道として開かれなくては意味がないのです。
 
 

着実な道

  • 2019.08.15 Thursday
  • 01:14

 ロータスダイナミック呼吸鍛練法は、確実に体質を強化することができ、気力の充実など精神面にも良い変化が期待できます。健康維持のためだけでなく、ガンや難病を患う方、慢性疾患を持つ方、虚弱体質に悩む方も、健康を必ず得るという信念と希望を持ちながら、日々、生命気を鍛練していくことができます。これはとても素晴しいライフワーク、道です。

 息法は言葉による指示だけでなく呼吸図が用いられます。これは各人の身長、性別、肺活能力、持病の有無、その他の身体要因などから作成され、誰もが同じものではありません。
 さて、実習において注意が必要なのは、効果を得ることを急いで難しい段階を無理して練習することや、逆に力のある人が楽な方法ばかりを実習してしまうことです。こうしたやり方は良くなく、生命気を鍛練するための信念、信力が低下してしまい、やがて道の途中で挫折してしまうことにつながります。
 宇宙生命気を練功し、確かな健康効果を得るためには、常に体力、進度に応じ適切な技法を選びます。各ステップをクリアーしながら徐々に難しい段階にチャレンジします。向上心と達成感のサイクルが継続されることが、病気に打ち克ち、末永く健康を保つための秘訣となります。
 また、私たちは、簡単に物事が達成できるとうたう、世の中の数多いインスタント法に騙されてもいけません。

  

息の仕方、息法

  • 2019.09.01 Sunday
  • 01:35
 呼吸法は仏教の調息や丹田呼吸法のように腹式呼吸が基本となる、ゆっくりと吐くことを重視するものがよく知られています。しかし、古来、呼吸法における息の仕方は様々なものがあります。ヨガや道家の呼吸法では、息を長く止めることが要求されます。
 ブレスドージョーの呼吸法も、ゆったりとした深呼吸だけが重要というわけではありません、様々な息の仕方、息法が組み込まれ、吐く、吸う、止める息、振動させる息、その他の息の仕方のどれも意味があり重要となります。
 ゆっくりと吐く息とは反対に、生体気を高めるためのゆっくりと吸い上げる息法もあります。その他、様々な息法の組み合わせと、人それぞれに適合する呼吸法サイクルをアレンジすることが大切です。
 例えば上級者の呼吸法にはゆっくりと1分以上もかけて吸い上げる息法があります。また、ある呼吸法には、僅かに吸う吐くといった微呼吸の振幅と息止とを組合わせ交互に実践する息法もあります。さらに、不調の部分に思念で気を導くイメーシ呼吸法などもあります。いずれも高度な入静状態の中で、身体生命気を活性、充実させるための方法です。